すごい人がやってきた!

外国のクライエントさんとは、結構縁がある私です。
クリニックで勤務中も、外国人の方のカウンセリングをしていました。
東京にはカウンセラーで英語を話す人もいるのでしょうが、埼玉県はまだ少ないようです。
私は、若い頃から、国際交流に興味を持っていました。
家にさまざまな国の方を招いて、文化交流したり、沖縄では、基地のオフィサーの奥様方と、交流をしていました。
日本の文化をありきたり伝えてきました。
盆踊りや、三味線音楽、茶道、花道、礼法、食事、、、我ながらすごいパワフルだったなと思います。
文化交流から始まり、外国人の方々と働く機会も得て、外国の方が日本で住むということは、結構大変であることも知りました。
今でこそ、差別のないことを祈りますが、当時は、白人は良いが、アジア系やインド人は、アパートを借りるのに一苦労でした。
そういえば、最近50代の白人女性も、困難だったと言っていました。
ビザの申告や、延長手続きで入国管理局に行く外国人は、緊張感でいっぱいです。
私の夫も、永住ビザが取れるまでは、毎回緊張していました。
入管の窓口の人は、概して感じが悪く横柄です。
皆さん、日本という国は、国際的とは名ばかりで、やはり島国なのです。
日本という国は、世界の中で珍しい国と考えてもおかしくはないでしょう。
髪の毛や、瞳の色がほぼ同じで、顔つきも極端に違う人はいないし、同じであることに慣れている文化です。
外国に行ってみれば、髪の色も、髪型も、眼の色も、様々です。
文化も入り混じっています。
海外に出てみないと、自分の国がよく見えないかもしれません。
さて、カウンセリングの話に戻りますが、私がカウンセリングルームを開いて一番最初のお客様が、アメリカからでした。
あれ?どうなってるんだろう?
HPの作り方ですが、地域を特定していなかったためだったとわかりました。
2人連続、アメリカに住む日本の方でした。
それからは、数名、外国の方も入ってきました。
最近、とても嬉しかったことがあります。
はるかカナダから、お客様が日本に休暇でいらっしゃる際に、私のカウンセリングルームを訪れてくださいました。
また英語だなと、スィッチを英語モードにして待っていたら、その方は、一生懸命日本語で話してくださいました。
私の日本語と英語のちゃんぽんで、カウンセリングは始まりました。
文化が違いますから、初対面でも、非常にオープンで、リラックスされていて、自分のことをよく分析されていました。
しかし、自分のことは実はわかっているようで、よく分からないものです。
その方は、自分の辛さ、苦しみが、親との文化の違いからきているのではないかと、長い間考え続けた結果、私を訪問されたのです。
カナダにカウンセラーはいらっしゃいましたが、文化の違いであれば日本人のカウンセラーが良いのではと、私を選んでくださったのでしょう。
ご両親が日本人で、その方は生まれも育ちもカナダのカナダ人です。母国語は英語です。
私は、その方がとてもオープンな方でしたので、すぐにこの方の問題が理解できました。
そしてその方は、とても素直で率直な方でした。
詳細は書けませんが、何よりも素晴らしかったのは、今まで誰にも理解されなかったこの方の問題を、1人で抱えながら、それでも屈することなく、様々な方法で自分を律して生きてきたことです。
私は、このエネルギーとパワーに頭が下がる思いでした。
多分ご自身の問題を理解されて、方法についてもお伝えしたので、帰国されたら、ご自身のために、今後は思い切り自由に生きられると信じています。
ただ、ここまでの辛さ、苦しみを生んだトラウマについては、カウンセリングを通して癒す必要がありますので、それは、今までのカウンセラーとやっていただくことにしました。
私が、カウンセリングルームをオープンした目的の一つに、異文化の方々の悩みに対してサポートすることが入っています。
それが少しでもできた時は、本当に感謝と嬉しさを感じます。
この方は、本当にすごい人でした・・・
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