アルコール依存症は完治しない?

アルコール依存症は完治しない病気と言われています。


お酒をたとえ少量でも飲んでしまえば元の木阿弥と言われています。


ですから、10年以上も断酒を継続した方が、ほんの些細な機会にお酒を飲んでしまい、そこから飲酒が始まることも珍しくはありません。


確かに難しい病気です。


そのために、一緒に支え合う仲間が集う、断酒会やAAが大きな力となるのです。


なぜ難しいのでしょうか?


仲間と支え合い、断酒することも至難の業ですが、一番大事なことは、自分がなぜ依存症になったか、なぜ苦しい生き方を強いられたかについて、徹底的に自分と向き合う作業が必要だからです。


AAでは、12のステップと言って、自分より先を行く仲間をスポンサーとして、その人に寄り添ってもらいながら、自分と向き合う作業を進めていきます。


断酒会やAAに行かなくも、カウンセリングで向き合う作業をする方もおります。


この作業なしに、本当に断酒することは困難でしょう。


しかし、皆様ご存知のように、自分と向き合うことは大変な作業なのです。


これ以上傷つきたくないから、自動的に自己防衛に入り、耳が塞がってしまいます。


人間でしたら当たり前の行動と言えるでしょう。


本当に自分に向き合うには、この傷つかないで済むかもしれないという、最初は疑わしい信頼感を、少しずつ大丈夫かもしれないと、恐る恐る心を開いていく作業でもあります。


この過程は、そう簡単に進むものではありません。


カウンセリングの際にも、さまざまな経験を経て、自分の身体で獲得していくものです。


自分と向き合うことを継続できた人達には、本当に頭が下がります。


どれほど大変であったか、どれほどの苦しみであったかを、側で伴走させていただくと、その過程を見せていただくからです。


私が出会った方々で、依存症と診断されて、長期にわたり向き合う作業を継続して、遂には自分らしいありのままの生き方を見せてくださった方々がいらっしゃいます。


今度、その方に許可を得て、少しお話をしたいと思います。


私は、このような経験から、アルコール依存症は完治しないと言い切ることはできないと考えています。


次回へ続く








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