今頃どうしてるかなあ〜
今までKazueカウンセリングルームに来て頂き、一緒に向き合う作業をしてきてくださった方々達を時折、思い起こします。
カウンセリングって、1回相談に来れば終わると思っている方がほとんどですが、長年生きづらい方法を身につけてきた身体と心が、魔法のようにすぐに楽な方法を身につけられるわけがないのです。
ただ、1回しか会えないとか、数ヶ月しか会えないという場合もありました。
そんな時でも、クライエントさんは、必ず自分のものにしていくのです。
なぜだかわかりますか?
それほど、自分がなんとかしなくてはいけないという状態でいらっしゃいますので、本気度が違うのです。
あるパニック障害の方が、「私には数ヶ月しか時間がないのです。」と訪れました。引越しと仕事を変えるために、なんとかしなければいけない状態でした。
その方は、家庭環境の問題から本来ですと時間がかかるケースですが、本人が真っ向からやりますという姿勢で来たのです。
ですから、パニック障害に必要な呼吸法を伝えると、次回まで毎日一生懸命練習してきます。
「電車に乗って、こうしてみてください。」と提案すると、必ずそうしてきます。
何が起きているのでしょうか?とても怖いはずです。
それは、必死な思いが強く、カウンセラーを信頼しきっているのです。
ご自身が指定した通り、数ヶ月で電車に乗り、人の多い場所にいられるようになりました。そして仕事の面接もできるようになったのです。
長くいらっしゃる方に本気さが足りないという意味ではありません。
カウンセリングをしていくと、自分と向き合う場面になって、逃げ出したくなる時にぶつかります。
この時が勝負なのです。
数回しかない、後にはもう何もないという状態でいらっしゃる方は、この時に本気で向き合います。
しかし、今はまだ無理、怖いと、思い始めると、自分でも気が付かれていないのですが、いろいろ理由をつけて逃げ出します。
カウンセリングしても意味がない・・・
どうせ変わらない・・・
忙しくなってきた・・・
具合がちっとも良くならない・・・
それも良いのです。
その方が向き合う作業なので、その方が決めることです。
カウンセラーも人間ですから、色々感じます。
惜しいなあ、もう少しこの道を進んでいけば・・・しかし、今この方は、まだ準備ができていないのだと、受け止めます。
多くの方が、辛い、苦しい、怖いと感じながらも、一緒に向き合う作業を続けて去っていかれました。
きっと、自分の道を自分のペースで歩んでいらっしゃることでしょう〜
その勇気に感動をいただきます。
また、途中で去った方々も、いつか準備ができたら、また自分と向き合う時間をつくっていただければと、心の中で願っています。
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