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発達障害の特性に気がつかない


最近では、文科省が1クラスに8.8%に当たる児童が何らかの特性をもっていると発表しました。


多くの方は、教師も含め、発達の特性をひとくくりにして、理解されているようですが、これが間違いのもとです。


確かに、アスペルガー、ADHDに代表される特性はありますが、大事なのは、その人の性格、家庭環境、社会、文化すべてを含めて、その人が形成されてきたことを理解する事です。


私が出会ったある青年は、ADHDの特性を持ち、衝動的で、面白いことばかり考えて、行動するので、教師や親からこっぴどく怒られてきました。


さんざん怒られてきたので、自己肯定感は低くなるのが当たり前ですが、彼はとても素直でユニークな青年でした。自分の母親が鬼のような存在でも、それを友人に話して、彼の周囲の友人は、そのことを知っていて、逆に彼を褒めていました。「あんな厳しい親に耐えられるのはこの世にお前しかいない」と。


彼は、こだわりも強く、ずっと怒られて褒められる事がない環境下で、とても辛い思いをしてきたのでしょう。ある時出会ったスロットマシンで大儲けしてしまい、その快感が忘れられなくなり、すっかり夢中になってしまいました。


当たり前の行動なのですが、人間の脳は、あまりに辛いことばかり経験してくると、必ずそれに対応する快感を求めます。つまり依存してしまいます。脳がバランスをとるわけです。


結果は、目に見えています。大きな借金ができて、ついにはその事が明るみに出て、そこからまた苦難の生活が始まるのです。


ある青年は、20歳を超えた頃、急に無気力になり、何もやる気が起きなくなり、引きこもるようになりました。最初は、そんな自分に対して罪悪感を感じていましたが、どうにも身体が動きません。


話を聞いてみると、この青年にも特性がありました。自分の興味のない事は継続ができない、忘れるなどです。親は、幼少期から彼を夫婦ともに叱ってばかりきました。この青年は、ある意味まじめなために、なぜ怒られるのか理解しないまま、頭を垂れるしかなかったのです。何度も頑張ろうと思い直しては、失敗し、怒鳴られるの連続です。


彼は、遂に力尽きたのです。


しかし、親の目からは、頑張りの足りない怠け者にうつっているのです。


このギャップが、多くの発達の特性を持つ親子関係に見受けられます。


彼は誰にも自分の苦しみを話さず、時には1人でワオーっと叫ぶしかないのです。


初めて会った時に、その苦しみを話してくれた彼は、次のセッションでは、むせび泣き、鼻水を垂らして、たくさん鼻をかんでいました。その様子を見ているだけで、どれほど苦しい時間を過ごして来たのだろうと、胸が潰れる思いです。


本当は、とっても大事な子供のはずなのに、、、


生まれて来た時は、「生まれて来てくれて、ありがとう」と思ったはずなのに、、、


ボタンのかけ違いが、いつから始まったのでしょうか?


ある成功者の方が、こんな話をしてくれました。


その方は勉強が大嫌いでした。だから高校行かずに中学の義務教育を終えて、ほっとしたそうです。


その方のお母様は、「あなたは勉強は嫌いでも、他にいいところがあるから、それを伸ばしたら、きっと将来は成功しますよ」と言ってくれたそうです。


怒られた事がなく、いつも褒めて、さりげなく、自分が不得意なことを頑張ろうとすると、うまく軌道修正してくれたそうです。その方は、自分が経営者になったときも、同じ方法で社員を指導したそうです。もちろん、皆それぞれの力を発揮して、楽しく自分の仕事をしているそうです。


親の子供を信じる思い、同時に子供を観察して、誤った方に行きそうになったら、否定しない方法で子供が納得するような言葉がけをする。


そのためには、子供をしっかりと観察する心の余裕と、工夫とアイデアが必要です。


大変なお仕事ですが、誰でもやる気になればできることです。


親御さんを応援したいです。


なぜなら、子供は皆親に認められたい思い出いっぱいですから。




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