発達障害 レディとジェントルマンを育てる
最近、発達の問題を抱えるご父兄の相談が増えています。
ある時は、家の子の部屋がゴミ屋敷のよう、親に逆らって手に負えない・・・
ある時は、家の子が、私に暴力行為をする・・・
女の子ですが、不潔でお風呂もあまり入らず、生理の始末も出来ていない、注意してもいう事を聞くどころか逆らってくる・・・
それぞれのケース、よーくお話を伺うと、親御さんたちが、わが子の発達の問題をしっかり
理解できていない為に、出来ない事を注意や叱り続け、小学校までは何とか頑張ってついて
きた子供たちが、思春期になって散々辛い思いをさせられた親に反撃に出ているのです。
中には、ほぼ虐待的な扱いを受けている子供たちもいます。
ずっと、辛い経験を我慢し続け、その怒りが爆発するのも当然でしょう。
さて、こんなことが起きないように、親御さんたちは、自分の子どもがどのような特徴を
持っているのか、しっかりと見極める必要があります。どうしても我が子となると、感情が
先行してしまうので、専門家に診ていただく必要があります。
早いうちに、親が子どもを理解することで、子どもへの対処の仕方、子どもがどんな事に
苦労しているか、一緒に考えていくことが出来ます。
子どもは、一生懸命やっているのに、あるいは何のことか分からないまま、ただできないと
怒られる経験をしなくて済みます。それどころか、一緒に考えて、前向きにその子どもの
ペースで出来るようになる喜びを見出します。
特にトイレットトレーニングは大切です。
★★★以下は、私の尊敬する専門家の言葉です。★★★
定型発達の人の感覚で考えて、トイレットトレーニングしても上手く運ばない。
体の清潔なども、当たり前と思って出来るだろうと思っても、発達障害の人は案外、
体の洗い方とか、清潔の保持の仕方とか、分からない人が多いので、具体的に教える必要が
あります。大人でもです。例えば、歯磨きの仕方を教えてもらわないと、歯磨きの仕方が
分からず虫歯だらけになる。
重度の子で、発達支援センターや特別支援学校に行っている子なら、先生が教えて
くれます。結構発達障害の人は、生活の具体的なスタイルが分からない人は、大人でも
たくさんいることを覚えていてください。
教え方は、構造化が大事です。目で見て分かりやすく、絵カードなどを使用します。
なぜならば、耳からの情報が苦手な人が多いからです。
自分の家のトイレの写真を使って、ここではこれをする、次には何をすると順番に
目で見える情報を作ります。大事なのは、具体的に分かりやすくです。
例えば、大便のふき取りは、ペーパーをこれくらいの長さに切って、何回拭く。
紙に便が付かなくなったら、流してパンツをはくという様に、絵に描いて教える。
大便の後は、おしりふきで仕上げをしてあげて、気持ちいい感覚を覚えてもらいます。
発達障害の人は、皮膚感覚が過敏な人もいれば鈍麻な人もいます。肌につく感覚が
よく分からない子なら、生理の場合はこれぐらいパットが汚れたら変えるとか、
何日目まではパットをするとか、見た目を絵にして教えたり、カレンダーで教えます。
絵カード(女の子の日のお手入れ アドプラス通販)なども使えます。
思春期を迎える前に、トイレトレーニングが完了し、本人が自分で自分の身体の手入れが
出来るようにしてあげることが大切です。もちろん、今できていない場合、今からでも
遅くはありません。
たくさん成功して、トイレは楽しい、清潔は気持ちいい、生理の下着は自分で手洗いできる
という様になれば、学校を卒業した後、就労やグループホームなどの進路の選択肢が
広がって、楽しい世界が待っています。トイレはネガティブではないのです!
出来た時は、褒めます!出来なかったときは叱らないです。口うるさくしない事!
(結構、皆様反対の子としてますよね~)
最後に、本を紹介いたします。
「自閉症スペクトラムの少女が大人になるまで」シャナ・ニコルズ
私が尊敬する専門家のお話でした~
支援の専門スタッフは、よく勉強してご家族の相談に乗る必要があります。なぜなら、
ご父兄は、様々な場所に相談を求め出かけていますが、なかなか分かりやすいアドバイスを
頂けなくて苦しまれています。
発達の問題で出来ないのか、怠けて出来ないのかを間違えないように、しっかりと
伝えたいです。
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