自分を知る大切さ


「自分のことくらいわかっている。」


「自分のことだからわかっている。」


実は、自分のことほど客観的に理解することは難しいと感じたことはありませんか?


私たちは、集団の中で自分の存在を意識し、自然にその集団に馴染めるように働きかけます。


しかし、その集団にうまく馴染めなかったり、からかわれたり、無視される経験をすると、自分が悪いのではないか、自分に問題があるのではないかと考えます。


反対に、集団の中にいることが苦痛の人もいます。


他人に過剰な神経を使ってしまい疲弊してしまったり、怖さを感じます。


一人の方が気が楽で心地よいのです。


それなのに、親や大人たちは、「皆と仲良くしましょう」「積極的に行動しなさい」「一人でいないで仲間に入りなさい」と無理強いします。


集団にいることが苦痛なのに、そこに居ないと自分は受け入れてもらえない、親が思う良い子ではない、ダメな自分と感じる当人の苦しさは、どれほどでしょうか。


私たちは誰しも、それぞれの特性を持って生まれてきています。


集団と行動していないと心配な人、一人が心地よい人、発達障害による特性を持つ人などです。


自分がどのような特性を持つ人間であるかを知ることは、自分だけの世界では不可能でしょう。


なぜなら全ての考え方や、行動様式は自分にとって当たり前のことだからです。


他人と関わることによって、初めて自分とは何かが見え始めます。


その見え方が誤った方向に行かないように、そして健全な見え方ができるようにするにはどうしたら良いのでしょうか?


幼少期から、お世話をしてくれる親が気づいてくれるのが最も良いのですが、残念ながら、その親自身も自分の特性をしっかりわかっているわけではありません。


ましてや、自分の子となると、誰とでも、社会とうまく関われるような人間性を望んでいる親の目には、自分の子の特性は、見えなくなってしまいます。


何かこの子は、少し多くのこと違うぞと思うや否や、さらに皆とうまく馴染めるような努力をしてしまいます。


それが親の自然な気持ちです。


しかし、そうされた子どもはそこから苦しみが始まります。


結局、なんとなく大変そうだという理解と、当人は自分は何をやってもダメだ、何とか社会で適応出来る人間にならないと・・・でも無理だという葛藤に苦しめられます。


私が出会うクライエントさんたちは、小学生であれば、親御さんが子どもが馴染まないことを懸念しての相談、中学、高校生であれば不登校問題、リストカット、大学生であれば「私はもしかしたら発達障害でしょうか?」と自らくる場合、あるいは卒論が書けないなど、大人であれば、会社でパワハラを受けて鬱状態、上司に怒られ続けているなどです。


みなさん、共通点は全く自信をなくしている状態です。


私とのカウンセリングでは、今までの経緯をお話しいただき、どのようなことで苦しんでこられたかを聞き取ります。


この段階で、クライエントさんたちがどれほど頑張ってこられたかが、はっきりとわかります。


この頑張りと努力を、周囲の親をはじめ、大人たちは理解されていません。


逆になんで出来ないんだ、努力が足りない、怠けている、わがままだと捉えています。


この間違った理解の紐解きから初めて、ご本人にも、自分が変わるのではなく、自分の特性を知り、受け止めて、その特性を活かしていく方法を一緒に考えます。


ここまでくるにも、時間はかかりますが、誰しも自分が持って生まれてきた、ありのままの姿を受け入れる事ができ、それを誇りに思えたら、どれほど自分が輝けるでしょうか。


私たちは、すべて備わって生まれてきていることを覚えておく必要があります。


何かが足りなかったり、何かを失った感覚は、のちに経験してきたもので、あなた自身の問題ではないことを、あなた自信が知る必要があります。


自分を知る大切さ、それはあなたがあなたらしく自由に生きることにつながります。




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