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風通しの良い職場


みなさんが働いている職場は、


風通しが良い職場でしょうか。


自分の考えを、ありのまま表現できたり、上司に対しても言いたいことを発言できる、環境をよくしていこうとアイデアが浮かべば、提案できて、皆が共に考えるような職場でしょうか。


残念ながら、このような理想的な環境を持つ仕事場は、少ないかもしれません。


昨今、職場でも発達障害の特性を持つ人が、辛い思いをしているケースに出会います。


まず第一に、ご本人が自分の特性を理解していらっしゃらないケースも多々あります。


ただ、上司から厳しく叱咤され、周囲の同僚からも誤解を受けて、迷惑がられる事があります。


繰り返されるミスに、上司も疲弊し、怒りの感情も伴い、注意が叱責に変化していきます。


それを受ける方は、何で自分だけこのような扱いを受けるのか、不当な扱いをされていると感じたり、自分の失敗に自信を失い、上司の顔色を気にするようになり、仕事どころではありません。


不眠や、気力が湧かないなど、うつ状態に陥っていきやすいです。


さて、ここで起こっていることを整理してみましょう。


1、当人が自分の特性を理解していない。→ 何が起きているか把握できない。


2、上司や周囲の同僚は、特性について全く理解ができておらず、ただ仕事ができない、やる気がない、覚えようとしないといった印象を持つことになります。→ 仕事の負担を負うことで嫌悪感や、誤解が深まりやすいです。


3、お互いに理解できないまま、解決法もわからないままの状態で、当人は苦しみ会社に行けなくなります。周囲の人は、排除意識が湧いてきます。


では、解決策は?


✔️ 当人が自分の特性を知ること。カウンセリングやクリニックにて相談。

 自分が苦手な部分をどのようにカバーするかを、カウンセラーと考え、できる努力をする。

  

✔️その結果を職場の上司や同僚に、オープンにシェアしてお互いの理解を深める。

  その際に、特性のため出来ない点について、協力を仰ぐ。

  周囲の人たちも、どのようなサポートをしたら良いか本人に聞けること。


さあ、どうでしょう?


みなさんの職場で、このような関係性を築くことを実行できますか?


特性を持つことは、恥ずかしいことではありません。


脳の機能の得手不得手は、誰しもあります。


その差が激しい場合に生ずる問題が起きてきます。


例えば、思ったことをそのまま正直に口に出すということは、時には大変な誤解を受けやすいです。


特に日本人は、自分にとって都合の悪い点について、ストレートに表現されると、時に攻撃されたような気分になりがちです。


ですから、なるべくオブラートに包んだ表現をすることが、大人としての態度と受け入れられます。


こんな会話はどうでしょうか?


ある喫茶店で、


Aさん:「お水いかがですか?」


Bさん:「もう結構です。」


しばらくして、


Aさん:「お水いかがですか?」


Bさん:「さっきも、いらないと言いました。」


Aさん:「・・・」


Bさんに悪気は一切ありません。


Aさんは、親切に言ったのに、、、というようなモヤモヤ感が残るかもしれませんね。


このようなちょっとした会話から、人間関係に少しずつヒビが入り始めます。


Bさんが、上司だったり、目上の人だったりすれば、「あっすみません。」で終わるかもしれません。


もし、


Bさんは、相手を気遣って気分を害さないような発言をすることができにくい人、正直にそのままを表現する人、と理解していたら、Bさんだからそう答えるよねーと何も残らないでしょう。


職場では、さまざまな特徴の大人が働いています。


仕事のやり方もそれぞれでしょう。


上司へのゴマスリが上手い人。


淡々と自分のペースの人。


表裏がある人。


働きながら、この人はこういう人だと理解していきます。


特性が強い人は、こいう技を使い分けるのが最も苦手なのです。


適当に合わせるとか、、、


だからこそ、理解が必要です。


でも、逆に、とても得意な部分も秀でています。


実は、医者、大学教授、ITで活躍する人たちの中には、このような特性を持つ方々が多いのです。


自分のペースで専門性を持った仕事についている人は、働きやすいかもしれませんが、組織の中では自分のペースで生きにくい部分が多いので、苦労されます。


しかし、お互いに理解し合うことで、共に気持ち良く働けることはできます。


これこそ、風通しの良い環境を作る第1歩と言えるでしょう。



 




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