ACTすこやか子育て講座
先日、さいたま市の小学校で入学前のお子様のご父兄に向けて、子育て講座というテーマでお話しさせていただきました。
なぜ、子育て講座なのか〜
実は、既にアメリカでは、ACT すこやか子育て講座というプログラムがアメリカ心理学会で科学的に研究され、何度も改善したプログラムがあります。
それは、今から10年以上前にアメリカでは子供を暴力から守るために、児童虐待の防止、養育者の子育て支援を目的とされて作られたプログラムです。
このプログラムを日本に合わせて手直しをし、数年前から日本にも紹介され始めていますが、まだ浸透はしていません。
ACTは、“ Adult and Children Together against violence ” の略です。
親は子供を暴力から守る唯一の人です。
子どもはなかなか理解し難い行動を取るものです。
親になって、しっかりと子どもを育てよう!という思いが、つい一生懸命になり過ぎて行き詰まってしまったり、周囲の情報に翻弄されやすいものです。
子どもの発達段階を共に学んで、発達に応じた適切なしつけができる様になりたいものです。
その為には、親自身の感情について理解している必要もあります。親も人間ですから、子どもがとって欲しくない行動を取り続けると、つい冷静を欠いて感情的になります。
子どもは怒られたり、力で言う事を聞かされると、言う事を聞いている様に見えて、実は怒られない様に隠したり嘘をつく事を学びます。また、他人に対して同じように力で自分の思うようにしたりします。
ところが、行動が間違っている事をきちんと教えられ、しかもその行動ができるようになる事を褒められると、自分自身をコントロールする事を学び、自信につながります。
また、子どもは言われて学ぶのではなく、真似て学ぶのが得意です。楽しい、面白いと思うとすぐに真似て学んでしまいます。よく、「何十回言っても言うこと聞かない」という言葉を、耳にしますが、子どもは見て真似て学ぶのが得意なので、聞いていませんが、よく観察しています。親は、子どもに教えたいと思う事は、自分自身の態度にも気をつける必要があります。
どんなに子どもが学校で頑張っていても、お勉強が今ひとつだと怒られたり、褒めてもらえない子供が増えています。
勉強しないからと言って、叩かれたり蹴られたりする子どももいます。
子どもたちの顔は苦しそうに歪んで、中には恐怖で引きつっている子もいます。
私が出会うクライエントさん達も、幼少期に親からコントロールされて頑張って生きてきたけれど、大人になって生きにくさに苦しまれていらっしゃる方が多いです。
親の存在、子育てはとても大事なことです。
その子がその子らしく成長していける様な子育てを、養育者と共に一緒に実践して考えていくのが、ACTすこやか子育て講座です。
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