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ヤングケアラー


今、ヤングケアラー問題が大きく取り上げられ始めてきた。


子供が親や、兄弟や、家族のお世話を強いられている状況で、学業や基本的な日常生活に大きく影響している。


本来はこどもの安全確保とお世話は親の仕事である。


親が病気、経済的困難など抱えていると、これがうまく運ばなくなる。親の責任ではなく、誰にも起こりうる事である。


しかし、多くのこのような家庭では、この状況を隠し、なるべく家庭内で処理しようとする。そのために子供に大きな負担がかかる。


あるいは、どこに助けを求めればいいのか方法がわからない場合もある。


こどもは、日々生活に追われ、SOSを出せる状態ではない。


実際に、学校で教師がこどもの様子の変化に気がついたとしても、何ができるかが問題である。しっかりと介入し、福祉サービスが受けられるまで目を離さないような介入が必要である。


こどもに「大丈夫?」という質問はナンセンスである。


こどもにとって、当たり前の生活になっていたり、あるいは、家の困り具合を人に言いたくない気持ちは大人に負けないほどある。


大人の事情には様々な理由がある。


中には、親が自由恋愛に走って、こどもに他の兄弟の世話をさせたり、自分が大変だからと言って、こどもに弁当作りから、掃除、夕飯の支度まで平気でさせる親がいる。


そのこどもは、親のためにと必死で頑張る。


褒めてくれればまだ救いはあるが、一度も褒められていない、受験生の時期までも同じ仕事を強いられていたその子は、それも当たり前のこととして頑張っていた。


時には、涙を流しながら、自分が足りないからと、、、


ヤングケアラーとは言っても、事情はそれぞれ全く違うはずだ。


いっしょくたに考えるのではなく、この家庭の場合、どのようなサポートが必要か、しっかりと介入して生活の立て直しをサポートする必要がある。


気がついて声がけだけでは何も始まらないことを、大人は認識し、気がついたら介入することを忘れてはいけない。


こどものSOSは、最初で最後なのだ。





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