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勇気

カウンセリングとは、何でしょう?


自分が初めてカウンセリングを経験する時とは?


私の場合は、セラピストとして徹底的に自己を見つめる時間の一環としてカウンセリングを30時間受けたのが最初の経験です。


当時私には、取り立てて悩みも問題もなく、ただ自分という人間を見つめる作業でしたので、最初はワクワク、ドキドキして臨みました。


自分に何が起こるのだろう?今以上の自分を知るってどういう事なのだろう?


自分についてよく理解していると思っていた私は、未知の自己発見への興奮に胸が膨らみました。


何かがドラマチックに起こるわけでもなく、ただ日常の話をしているうちに、カウンセラーを鏡にして、自分という人間が見え始めました・


分かっていたはずだけれど、へええ、こういう風に蓋をしてきたんだな~


そう言えば、一大事の時も自分のことになると、こんな風に蓋をしてみないようにしていたな~と、自分という人間の行動や逃げ方がよく見え始めました。


それからは、自己発見の旅の連続です。


それは、楽しいどころか、結構勇気がいる作業でした。誰にも簡単にできる作業でないことが実感できました。


そうです。カウンセリングは時には自分が心地よいどころか、「何さ、分かりもしないくせに~」という様な自己防衛を強く掻き立てることもあります。


私にもありました。「もうあんな所行くものか!」しかし、1年くらいして、ちょっと待てよ、何でこんなに嫌がっているんだろう?と自分に疑問を持ち始めます。これもクライエントさんによく起こる現象です。


実際に、自分に向き合う苦しい場面になると、足が遠のきしばらく姿を見せない方は結構いるものです。


だからこそ、真摯に向き合って、カウンセラーに噛みついてでも食らいついてくるクライエントサンには頭が下がります。どれだけの勇気が必要かを私は知っていますから。


苦しみが限界を超えそうな、或いはもうやるしかないという状態の方は、とてもクリティカルな状態ですが、自分に向き合うことにコミットしている分、カウンセラーの力を借りて自己成長がその方の力で進んでいきます。私は、そういう方々の真摯な真剣な思いに、いつもただただ頭が下がります。そしてその場に共に居させていただけることで勇気というものを身体で感じさせていただきます。



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